北陸新幹線

歴史

  1. 新幹線を国の計画に

    全国新幹線鉄道整備法ができた。どの新幹線をどう造るかを、国が計画として決める仕組み。

  2. 東京–大阪を結ぶと決まる

    基本計画。起点を東京都、終点を大阪市とし、長野市附近と富山市附近を通ることが示された。7月3日に公示。

  3. 経由地に小浜が加わる

    整備計画で、通る場所が「長野市附近、富山市附近、小浜市附近」になった。敦賀から先を小浜へ向ける考え方は、この時点ですでに書かれている。

  4. 着工を凍結

    国鉄の経営が悪化し、政府が整備新幹線の着工を見合わせると決めた。ここから10年近く動かない。

  5. 鉄道が民営化される

    日本国有鉄道が、地域ごとの旅客6社と貨物1社などに分かれ、民間の会社になった。返しきれない借金を抱えた経営を、営利企業の形にして立て直すため。新幹線を誰が造り誰が持つかも、この後に決め直される。

  6. 工事の順番が決まる

    政府・与党申し合わせ。高崎–軽井沢がフル規格で第1位。軽井沢–長野は1998年冬季五輪の開催地決定を待って結論、とされた。

  7. だれが造り、だれが払うかが決まる

    造るのは日本鉄道建設公団。費用は国・地方・JR が分けて負担し、できた線路や駅は JR へ有償で貸し付ける、という形になった。

  8. 工事開始 高崎–軽井沢

  9. 工事開始 軽井沢–長野

  10. 工事開始 西石動–金沢

    金沢側。長野–上越をフル規格で造ると決まる1998年3月より6年早い。

  11. 在来線廃止 信越本線 横川–軽井沢

    11.2kmで553mを登り、最急勾配66.7‰。国鉄・JRで最も急な坂だった。1893年の開業から104年。

  12. 開業 高崎–長野

    整備新幹線として初めての開業。同時に軽井沢–篠ノ井がしなの鉄道へ移った。新幹線と並んで走る在来線を JR から切り離す「並行在来線の経営分離」の、これが最初の例になる。

  13. 長野オリンピック

  14. フル規格に決定 長野–上越

    ここから先は、在来線の線路を活かして一部だけ新線にする「スーパー特急方式」でも検討されていた。新幹線専用の線路をまるごと造る「フル規格」に決まったのが、この認可にあたる。

  15. 工事開始 飯山トンネル

    長野–金沢の工事。この区間で最も長いトンネルになる。

  16. 事故 飯山トンネルで陥没

    上倉工区、坑口から3,067m地点で崩落。地表が直径190m・深さ30m・約30,000m³にわたって陥没し、作業員3名が負傷した。

  17. 貫通 飯山トンネル

    延長22,251m。北陸新幹線で最長。貫通は掘る作業が反対側へ届いたということで、内壁や線路はこの先に残っている。

  18. 工事開始 金沢–敦賀

    長野–金沢がまだ工事中のうちに、その先の区間が動き出している。

  19. 走行試験開始 長野–金沢

    土木構造物・軌道・電車線・信号設備の機能を確かめる試験。8月5日からはW7系も走った。10月31日にすべて終わり、そこから開業までの4か月半はJR側の準備にあてられている。

  20. 開業 長野–金沢

    かがやき・はくたか・つるぎの運転が始まる。並んで走る在来線は4社に分かれて引き継がれた。

  21. 小浜・京都ルートに決定

    敦賀から新大阪までの経路。与党の整備新幹線プロジェクトチームが、12月14日の中間報告を経て正式に決めた。

  22. 設計変更 敦賀駅の乗り換え場所

    新幹線と在来線を乗り換える線路を1階へ置くと決まり、土木工事の着手が約1年遅れた。

  23. 不具合 加賀トンネルで盤ぶくれ

    トンネルの床が下から押し上げられて盛り上がり、ひび割れた。対策に10か月超を要し、金沢–敦賀の開業が1年遅れる主因のひとつになる。

  24. 貫通 新北陸トンネル

    延長19,760m。金沢–敦賀で最長で、北陸新幹線では飯山トンネルに次ぐ。2014年6月の着工から6年。

  25. 工期が遅れる 金沢–敦賀

    国土交通省が与党の整備新幹線プロジェクトチームに、開業が1年半ほど遅れ、事業費が約2,880億円増える見通しを示した。これを受けて検証委員会が置かれ、遅れに至った経緯が調べられる。

  26. 計画を変更 金沢–敦賀

    国土交通大臣が工事実施計画の変更を認可。完成は1年遅れて2023年度末、事業費は2,658億円増えて1兆6,779億円になった。報告の1年半から1年へ縮めた形で決着している。

  27. 走行試験開始 金沢–敦賀

    検測車East-iが初めて入線し、26日からはW7系。9月22日から12月8日まで、実車を使った総合監査・検査が続いた。

  28. 訓練運転開始 金沢–敦賀

    JR西日本が乗務員を慣らすために行う試運転。開業前日の3月15日まで続いた。

  29. 能登半島地震

    高架橋の排水樋の破損や高架下の舗装のひび割れなど、一部施設に軽微な被害が出たが、3月16日の開業予定には影響しないことが確認された。

  30. 工事完了 金沢–敦賀

    2023年12月20日から26日にかけて国土交通省が完成検査を行い、この日JR西日本へ合格書が交付された。造る作業はここで終わり、開業まではさらに7週間ある。

  31. 開業 金沢–敦賀

    福井県内の在来線はハピラインふくいへ。IRいしかわ鉄道も大聖寺まで延びた。

  32. 計画を変更 敦賀–新大阪

    2016年に決まった小浜・京都ルートを、再編された与党の整備新幹線プロジェクトチームが検討し直すことになった。2026年度の予算にも本格着工の費用は計上されていない。

  33. 小浜・京都ルートに再決定

    8案を比べ直したうえで、与党整備委員会がふたたび同じルートで合意した。京都市内の新駅は、京都駅の西約5kmにあるJR桂川駅付近の地下に置く。ただし着工が決まったわけではなく、京都府・京都市の同意はまだ得られていない。

出典

区間の延長は JRTT が公表している概数です。 工事の遅れに関する検証報告書の内容は報道による要約で、報告書本体には当たれていません。

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